2010/01/31
【パキスタン】ギルギット
ラホールから30時間かけてギルギットに来ました。
この辺りは「風の谷のナウシカ」のモデル地と言われていて、カラコルム・ハイウェイの山々が見所です。
ただ、今はオフシーズンで観光客はほとんどおらず、枯れ木ばかりで少しさびしいです。
ギルギットは山の中の小さな町なので歩いて廻ることにしました。
周りはでかい山に囲まれていて、風光明媚なところです。
人々の顔立ちは中東系というより、ロシアとアジアの中間のような感じで、パキスタンの都市部とは違っています。
しかも親切な人が多いです。チャイを御馳走してくれたり、ホテルまでバイクで送ってくれたりとインドとは大違いです。
宿に兄ちゃんと今のパキスタンの状況やイスラム文化についてインタビューしてみました。
「今パキスタンは危険な国なのか?」
→「一部を除き危険ではない、アメリカの報道が誇張しているだけだ。観光客が激減して困っている。」
「パキスタンの生活水準は高くないがなぜか?」
→「教育に関する援助が少なすぎる。一部の富裕層が世襲的に高等教育を受けている。一般市民がよい教育を受ける機会がない。」
「街で女性をほとんど目にしないが、結婚の機会はどう得るのか?」
→「女性は基本的に家事をする。結婚はお見合いが多い。お見合いの方が結婚後に成功する確率が高い。」
大方こんな感じの回答でした。
酒も飲まず、娯楽も少なく、イスラムの戒律を守っているとはかなりまじめな人たちだなと思いました。
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ギルギットへ行く途中のバスターミナルにて。カメラを向けると張り切って籠を頭に載せ渋い表情を作ってくれた。
カメラ向けても、しーはしーは、と歯磨きをやめない冴えない青年。
なんでか知らんが、皆競うようにトラックをデコレーションする。中にはかなり細密な絵を描いているトラックもあるほどだ。
カラコルムハイウェイはこんな崖っぷちを走っていく。この川は世界史ででてきたインダス川だ。
肉屋のおっちゃんが生肉咥えてポーズを取って見せてくれた。なんだかよくわからんが、スゲー気合入ってる。
ギルギットの子供たち。この辺は下界のムスリムとは異なり、多少緩い戒律でスタイルも異なる。写真とは全然関係ないが、スタジオジブリからここは「風の谷のナウシカのモデル地ではないよ~」とのコメントがあったとか、なかったとか。
街中にはフンザ川が流れる。
満席のバス。この辺りは崖崩れが多く、最近も大勢死者が出る事故があったらしい。
でっかい山っていいっすねー。
場所:ギルギット, パキスタン
2010/01/28
【パキスタン】ラホール
ビザの制約によりパキスタン航空でデリーからラホールに飛びました。
気になる機内ですがシートがゆったり目で、ミャンマー行きで使ったエア・アジアよりはるかに乗り心地がよかったです。
しかも、一時間ほどのフライトにもかかわらず軽食が出て満足です。
登場前のセキュリティチェックはかなり厳しかったですが。
翌日ラホールの街を観光することにしました。
道は広くてそこそこきれいで、インドに比べて活気があり多少発展している気がします。
パキスタン人は外国人にかなりの興味を示して、道すがら挨拶をしてきます。
しかも執拗な客引きもなく、嘘つきもおらずインドに比べて Much better です!
街は平穏に見えるし、人もまともなのでテロが発生しているとはにわかに信じられないくらいです。
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思いっきり逆光だが、ラホール博物館の入口。
博物館の入口にいた女性。この国で若手の女子を見かけるのは珍しいっすよ。見た感じ、富裕層っぽいっすね。
ラホール博物館の名物、ガンダーラ美術の傑作である「瞑想する仏陀」だ!こんだけ頑張れば悟りも開けちゃうよな。実は意外と小さい彫刻っす。
お菓子屋のおやじ。パキスタン人はフレンドリーでいいね。この店の隣で生フルーツジュースを頂いた。
ロバに荷台を引かせて、その荷台に立っているおやじ。いまだに停電とかもあるラホール。電力以外にも利用できる力は利用するのだ!
旧市街地にある世界最大級のモスク、バードシャヒー・モスクだ。こいつは見事なほどにでかい!
上のモスクの門。こいつもでけーぞ。デリーからこのへんは茶色の建物が多いなー。
モスクの向かいにある、ラホール・フォートのアーラムギーリー門。パキスタンの国旗がはためいている。
どれほどのもんが中にあるかというと、大したことはない。広場とかちょっとした昔の建物があったりするだけで、パキスタン人のピクニック広場になっている。
ラホール駅前にあった機関車。
完全に調子に乗っている宿の兄ちゃん。ジャッキー・チェンの真似をするから撮ってくれと言われ、しょうがなく。
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安宿情報
Regale Internet Inn
Surriaya Mansion, 65 The Mall, Lahore. Pakistan
場所:ラホール, パキスタン
2010/01/23
【インド】ジャイサルメール
砂漠の街ジャイサルメールの定番ツアーである、キャメルサファリに参加しました。
ラクダに乗って砂漠を歩いて一泊するというものです。
ジープで郊外まで行き、そこからラクダに乗ります。
ラクダは意外と背が高くてかなり揺れると聞いていましたが、まさにその通りです。
乗馬のように鞍はあるのですが足を置く場所がないので、上半身の体重を内股で支えなければなりません。
最初の30分は快適でしたが、徐々に内股の筋肉が痛くなります。
ちょうどいい具合で昼食を摂ったり、村を訪問したりしますが、同行していたカナダ人は気分を悪くしていました。
食事はガイドがタリー(インド版カレー定食みたいなもの)とチャイを作ってくれます。
寝床は砂漠の真ん中に毛布をひいて野宿です。
この時期は暑過ぎず雨も降らず、空がよく晴れて夜は星がよく見えました。
インドの観光はジャイサルメールで終わり、デリーに戻ります。
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ジャイサルメール恒例のキャメルサファリ。頭の悪そうな貧弱カナダ人男子と、こちらも頭の緩そうなスペイン人女子二人と同行した。
ラクダに乗って砂漠の村を訪ねた。家まで砂で作ってあるぞ。そりゃ髪も砂でボサボサになっちゃうよなぁ。
ターバン巻いてる村人。
初砂漠体験だったが、こんなところに置いて行かれたら干からびて確実に死んじゃう。
夕日で赤く染まる砂漠。影が長ーい!このころにはラクダに乗りすぎて尻が痛くなっていた。
沈んだー。夜はキャンプファイヤーをしながら、砂漠上で毛布にくるまって就寝。
ジャイサルメールは城塞都市だ。
門の近くにいた親子。この人たち、かなり貧しい部類のカーストじゃないかな。
城塞の中に宿をとったので、屋上から街を一望できる。気候もちょうどいいし、気持ちいいぜ!これにてインドの観光は終了じゃ。あまりにでかすぎるインド。全部回ってたら時間が足りなくなるぜ。
2010/01/21
【インド】ジョードプル
インドの列車では珍しく定刻通りにジャイプルを発車し、定刻前にジョードプルに着いてしまいました。
こんなにスムーズでいいのかな?と思いましたが、やはりここはインドです。
駅のオートリキシャの兄ちゃんにゲストハウスの名前を告げると、いつもの通り「知っている。OK!」と返ってきます。
大抵は適当なゲストハウスに連れていかれて目的地に着くまでは一苦労ですが、さて、こいつはどうかしらと疑いつつ乗り込みました。
地図を確認しつつそろそろかなと思ったとき、急に停まり、「着いたぜ。」とリキシャの兄ちゃんが言います。
案の定わけのわからんゲストハウスに連れ込もうとしましたが、言い返すのも面倒くさくなり、思わずというか、試しに思いっきり兄ちゃんの脇腹あたりに蹴りを入れてみました。
そうすると、「そのゲストハウスは坂の上にあるのでリキシャでは行けない」、とおとなしくそれでも得意の言い訳をしてきます。
もう一度蹴りを入れて、近くまで行くように指示すると渋々運転し始めました。
結局、金は払わんと言うと、兄ちゃんももいらないと言って去っていきました。
宿のロケーションは最高です。
眼下にブルーの街並みが広がって、背後にはメヘラーンガル砦のある丘が見上げることができます。
翌日、砦に入ってみましたが街が一望できる景観と、内部の博物館は見応えありです。
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安宿のすぐ後ろの丘の上に立てられているメヘランガルフォート。すげーところに建てたもんだ。
中は、でかい城に城門やら展示物があって、インドらしからぬ整備ぶりだ。
ターバンを巻くパフォーマンスなんかもしちゃう。
フォートから見た街の様子。乾いた大地にブルーが映えますね。
城の中の豪華な内装。
フォートの外で歌っていたおばちゃんたち。コルカタ―デリー間ではこんなおばちゃん見られなかったぞ。この辺はちょっと文化が違いますね。
ブルーシティの実態。意外と濃い水色が塗られている。
ほげー。
時計台の後ろに見えるのがフォート。こりゃ難攻不落の城だわ。
2010/01/19
【インド】ジャイプル
ピンクシティと呼ばれているジャイプルに来ました。
夜に到着したので街の様子はよくわかりませんでしたが、朝、外を見てみると久々に晴れていてデリーより暖かいです。
ここも観光地なのでウザいインド人がたくさんいるであろうと思い、気を引き締めて街の中心部にあるシティパレスに向かいます。
大抵ホテル周辺が旅行会社の斡旋やらリキシャのおっさんが屯っていてイライラさせられるのですが、無視していると意外とあっさり諦めます。
カジュラホとアーグラであしらい方を鍛えられたかもしれません。
城壁内に入ると商店などの壁の色がピンク(というより赤茶色)に統一され、貴金属店やサリーなどの店が増えてきました。
店のおっさん達は特に客引きなどもせず、道を聞くと簡単に教えてくれ、デリーなどに比べて人が少し丸くなっている気がします。
風の宮殿・シティパレスなど定番の観光地はそこそこ見応えがありました。
シティパレスでは珍しく日本のツアーの団体客に遭遇し、旅の経緯を説明すると関西弁のおばちゃん達に「頑張れよー」なんて言ってもらえました。
ちなみにここは現役のマハラジャ(いまだにいるんですね!)が住んでいます。
明日はジョードプルに行きます。
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街の中心部。壁面はすべてピンクに統一されている。
風の宮殿の外側。おおよそ1000の小窓が付いていて、宮廷の女性たちが外を伺っていたという。
これが内側。黄色の壁が多く使われている。
ピンクというより、イエローシティーじゃないかなぁ。
18世紀に造られたジャンヤタル・マンタルという天文台もある。別料金なので入場しなかったが、昔のインド人は天文に興味があったとは意外だ。
シティパレスの周りには、珍しく日本人のツアーの人たちがいた。
きれいっすねー。宮殿は日本人の団体ツアーにも組まれているのだ。
現在も住んでいるというマハラジャの月の宮殿。外にはたくさん物乞いがいたりするのに、この格差はインドならではなだんぁ。
暇そうな金物屋の兄ちゃん。
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