2011/03/31

【メキシコ】サン・クリストバル



街は民族系の雰囲気で観光地化されており、グアテマラっぽい感じの街です。
街の周辺には曜日ごとに民族系のマーケットが催されているのですが、ケツァルテナンゴで訪問したので、この辺の観光はパスすることにしました。

それより興味を惹いたのが、メキシコのゲリラ組織サパティスタの自治区を訪問ができるという情報でした。
サパティスタは先住民族の地位向上のために政府に訴えている組織です。
その昔、サパティスタの女子供50人が虐殺された事件もあったようですが、今では一定の支持を集めているそうです。
また、武力を用いる方法ではなく対話を重視しているので、これも支持を集めている要因の一つのようです。
広く活動を知ってもらおうと、外国人の訪問も受け入れており、特に危険はなさそうだったので自治区を見学してみることにしました。

我々のような一般人が自由に見学できるわけもなく、自治区自体も小さいので見学は30分ほどで終わってしまいました。
お偉いさんに会ったわけでもなく、数ある自治区の一つを訪れた程度でしたが、こういった組織のことを知るよいきっかけになったと思います。

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ここがオベンティックという所にある、サパティスタ自治区の入り口。サパティスタとはメキシコの反政府ゲリラ組織で、平たく言うと先住民族地位向上のために結成されたのだ。と、さも知っていたかの様に書いたが、ソースはウィキペディアっす。


入場の前にパスポートを提示して、職業やら所属組織なんかを聞かれる。断られることもあるみたいだが、今回はすんなり入ることができた。写真撮影はセンシティブな問題なので一々断りを入れる必要があるが、同行していたM君のコンデジによりそっと撮影した写真。みな目だし帽を被ったり、バンダナを顔に巻いたりしてで顔を隠している。


はっきりいて、見所がほとんどない。というか、観光地ではないし目出し帽を被った兄ちゃんが同行するので、好き勝手歩くことはできないのである。スペイン語を喋れれば、色々質問に答えてくれるのだが、如何せんこちらは英語しかできないのでほぼ沈黙状態。


どの建物もご覧のとおりペイントがされている。ゲバラもいますな。この組織は世界的にも支持されているそうで、今では武力によるデモはなされていないようだ。


組織は農民や先住民族が中心。集会所があったり売店があったりする。バスケットコートもあったな。


お土産もあるよ。これはサパティスタ人形。顔を隠しております。何の前知識もなく訪れたし、スペイン語も喋れないのでものの30分ほど見学して引き上げることとなってしまった。


自治区周辺にいた小学生。さて、サン・クリストバルに帰るとするか。


サン・クリストバルにある丘から撮った写真。グアテマラに近いせいか、雰囲気は似ている。中南米でスパニッシュ・コロニアルを見まくってしまった私には、旧市街地へのパッションがほとんど失せてしまっているのである。


なんとなくアンティグアみたいな感じで、しっかり観光地化されている。メキシコの中では物価が安いので、長期滞在している旅行者も多い。民族系雑貨を売るおばちゃんや子供が多いっす。以下やっつけ気味に写真をアップする。


細かい彫刻が施されているサント・ドミンゴ教会。


マーケットには安食堂がびっしり。


ワッーー!


ぐむむむ…おばちゃんよ、かなりムリがあるぜよ。街はきれいに纏まっていて、いい感じですわ。ほい、サン・クリストバル終わり。

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※安宿情報
Casa Kasa
Cerrada Brasil No.6B Barrio de Mexicanos Calle Brasil y Rio Mexicano

2011/03/28

【メキシコ】パレンケ



キューバからカンクンに戻った翌日、パレンケを目指しました。
キューバのイマイチなモノとサービスを味わってしまうと、メキシコがとても優秀に思えてきます。

カンクンからパレンケへのバスの中はクーラー効き過ぎで調子をおかしくしてしまいましたが、パレンケに着いてバスから降りてみると湿度があってじっとり暑いです。
夜も熱帯夜で気温が下がりません。
この暑さは久しぶりです。

パレンケ遺跡はというと、グアテマラのティカルよりは規模は小さく、まずまずの感じです。

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パレンケの街並。ここは遺跡への拠点になっているだけで、見所はないっす。安宿やレストランは充実してるよ。キューバから帰ってきて、メキシコのモノとサービスの充実度に感動してしまった。


パレンケ遺跡の入り口。7世紀のマヤ文明の遺跡っす。世界遺産。


ここも、ティカル遺跡と同じでジャングルの中にある。しっかし、暑い!カンクンより湿度がグッと上がって、めちゃくちゃ不快っす。


こいつは、頭蓋骨の神殿。上ったところに骸骨のレリーフがあるらしいのだが、いくらさがしてもない。


諦めて降りようとしたら…おい、足元にあったんかい。


宮殿の後ろにある、十字架の神殿。建物の高さはティカルの方が断然でかいな。かつては装飾品なんかも施されていてカラフルだったらしいが、スペインに征服されたとき引っぺがされたそうだ。


パレンケ遺跡の全体。真ん中に見えるのが宮殿っす。周囲は鬱蒼と茂るジャングル。

いちばん大きい遺跡、宮殿。すでに汗だくっす。午前中に来ればよかった…



こいつは天文観測所らしい。


湿度があると日陰に入っても、涼しくならない…


遺跡を出たところに博物館があるということで行ってみることに。途中、トレッキングコースになってやす。


おお、サル発見。家族なのかな、4匹くらいいて中には子供のサルもいた。


ってことで博物館見学。棺から出てきた、ヒスイでできた王の仮面。


その他、レリーフや装飾品も展示されている…博物館の中も暑い!街へ戻ってビールだこりゃ。


食堂にはいかにもメキシカ~ンなおやじさんが。


今晩の夕飯。ソパスとかいう料理。下から、トルティーヤ、トマトソースとひき肉そしてサラダと盛ってある。こいつがなかなか美味だった。サルサをお好みでぶっかけて、ピリ辛にしてソースと和えて食す。ソースとの相性もGOOD。久しぶりに野菜をたっぷり摂ったぜ。こんな感じでパレンケ終わり。

2011/03/25

【キューバ】バラデロ





キューバ最後にビーチリゾートのバラデロを訪れましたが、ビーチ以外にこれといった見所もなく、少し日程をもてあましてしまった感じです。

ビーチはカンクンと同様、とてもきれいです。

生の社会主義国家体験はなかなか興味深いものでしたが、旅行者の立場としては物資が少なかったり、他国と勝手が違うことが多いので快適だったとは言い難いです。

これからカンクンに戻ります。

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やっぱ、カリブ海のビーチは一級品ですな。でも、売店や物売りがない少し寂しい感じのビーチ。


水のきれいさはカンクンやキー・カーカーと同等、透通ってまする。ビーチ・アクティビティもあるらしいが、外国人料金でお高いので、ちびちびビール飲みながらビーチチェアで寝転がるしかないっすわ。


クラシックカーとビーチ。


街はカンクンのように砂嘴の上にある。街自体は特に見所なさそう。キューバでは最もツーリスティックで外国人向けのホテルやレストランがちらほら見られる。


キューバでは珍しい商業施設があった。中はちょっとしたカフェとか土産屋が入っている程度でトホホな感じ。


街をぶらついていると、「JUDO」の文字が。ほう、キューバ人が柔道をするのかね。


おお、やってる、やってる。小学校低学年くらいかな。ちょうど試合稽古をやっていた。黒人の先生が「マテー(待て)」「ィポン!(一本)」と言って試合を裁いていた。壁には投げ技のペイントと日本人と思われる老人の写真が飾ってあった。


ハバナへの帰りしな、サンタ・クララという街に寄ることにした。ここはチェ・ゲバラの像と霊廟があるのだ。ここは像の前にある革命広場。


おお、チェ・ゲバラだ!この像はお札にも描かれているぞ。


像の後ろは廟とちょっとした博物館になっているが、撮影禁止。実はチェ・ゲバラは日本を訪問(1959年)していたのだ。その時の写真が1枚飾ってある。訪日の際はトヨタ自動車や広島平和公園などを訪れたそうだ。日本とつながりがあったとは意外だなー。


ゲバラ廟を訪れていた高校生たち。こんな感じでキューバ終わりっす。ハバナに戻って再びカンクンに飛びマッスル。

2011/03/22

【キューバ】トリニダー



世界遺産の街、トリニダーに来てみました。

街の様子から察するに、どうせボロバスにガタガタの道だろうと予想していましたが、意外にも最近中国から輸入したと思われる大型バスで道は広く舗装され、乗車率50パーセント以下にもかかわらず、定刻どおりに出発しました。
資本主義の採算重視満席のボロバスとは異なり、この辺は社会主義っぽいよさ表れているかもしれません。
しかしながら、バス代はキューバの諸物価を鑑みても結構お高いです。

外国資本はおろか、他国の街では当たり前のマーケットや広告看板、チェーン店の食堂やショップ、娯楽施設などは見かけません。
もちろんインターネットが可能な場所も限られており、一般市民はほとんどネット文化に触れていないようです。
また、携帯電話も所持している人はあまり見かけず、一般には浸透していないようです。
とはいえ、街で見かけるキューバ人は案外楽しそうにやっているし、生活も安定している印象で、乞食も見かけません。
また、服や雑貨、菓子など物資全般が少ないのですが、裏を返せば無駄が少なくゴミもあまり出ないのではと思われます。
大量生産大量消費社会に慣れた私の場合はその辺は不便で仕方ないのですが、キューバ人の家は貧乏国家ではなかなかお目にかかれないクーラー、冷蔵庫、テレビが完備されており調度品もキレイなので、家の中での生活は快適なのかもしれません。
キューバ人はほとんど英語を喋らないので詳しく社会の仕組みを聞くことはできませんが、反政府デモなどの不満が無いようなので、資本主義の我々から見ると奇異に感じることが多いですが、それなりに社会主義が機能しているといえるのかもしれません。
もっとも、ネット(検閲されているらしい)やテレビからの外部からの情報が制限されているので、国民は外国の実態を正確に把握できていないかもしれませんが。
上記のあたりは想像です。

街中を歩いていると、中国人をバカにする風潮が蔓延していると感じますが、中国の実力や、実はキューバの第2位の貿易相手が中国であることは知らないのかもしれません。
ちなみに「日本人ですが…」と返すと、「おぉ」と掌を返したように態度が変わります。

街の雰囲気はなかなかよいですが、相変わらずのスペイン植民地風です。

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世界遺産になっている旧市街地。石畳とカラフルな街並みがなかなかいいっす。街自体はちいさいよ。


道で演奏していた楽隊のおっちゃん達。


シブイっすね。


土産街には絵画もたくさん売っている。こちらは絵を描くおやじさん。


ゲバラTシャツもたくさんあるよ。


中心部にある市立博物館。あの塔に登ると街が見渡せるとのこと。


ということで登ってみた。天気がよくて気持ちいいっす。


街には、基本的にはスタンド型のまずいファストフードしかない。なので、観光客相手に小遣いを稼ぐため、家庭に招いて飯を出すパターンもある。街中にウロついている客引きについていって、昼飯を食ってみたが、量は少ないし味もイマイチ…。世界でもトップクラスのグルメである日本人が焼豚一枚で満足できると思ってんのか?あ?


家のドアに貼ってある民泊マーク。このマークのある家に泊まることができるんです。


小学校の前。カメラが気になる小学生。そういえば、カメラ屋もないしカメラ持っているキューバ人もいないし、珍しいのかな。


キューバでは白人と黒人、その混血が仲良く暮らしている。黒人の血が混じると、途端にスタイルが良くなるなー。おばちゃんはかなり太いけどね。


グアテマラから同行しているM君によると、サイドカー付バイクは日本の場合、二輪と普通自動車の両方の免許が必要とのこと。


はぁ、安飯に飽きてきた…量少ないしピザかチキンしかないんだもんなぁ。しかもマズい。そのチキン丸ごと食わせろ。次の街、ビーチリゾート、バラデロに期待するか。